最近リョー君と喧嘩ばかりです。
何度言っても動かない。
勉強やYouTubeのことで癇癪を起す。
やめてほしいということを繰り返しやる。
寝るのが遅い。そして朝も遅刻ギリギリ。
習い事に毎回行きたくないとごねる(でも辞めたいわけじゃないらしい)。
なんでこんなに手がかかるのか・・・
最近は私も仕事が忙しい為にイライラして悪循環です。
子供にうるさく言うことは良くないことだと頭では分かっているし
「自己肯定感を下げないためにプラスの声掛けをしましょう」なんて
うん千回と聞いたことあるけど今は私の心には1ミリも響かない。
それが簡単に出来るなら誰も苦労はしない
たまに会う親戚の子どもにだったら私だってそう言えるわ。
10言っても1通じるかどうかの相手に毎日奮闘しとるんじゃ!!
そんなやさぐれていた私が限界がきて咄嗟に口にした奇跡の言葉がこちら
「今日からおばあちゃんだよ。よろしく。」
言った途端、嘘みたいだけど・・・
めちゃくちゃ心が軽くなった!!!!!
真面目に子供に向き合って奮闘しているのに子供が言うこと聞かなくて
イライラの限界が来ている人がいたら一度騙されたと思って試してみて欲しい。
責任感とか、この子をなんとかしなきゃとか、そんな思いが全部どこかへ抜けていって「あ、私はおばあちゃんだから別にいいんだ」って気持ちがスッと入ってくるから。
そしてなんだかアホらしくて笑えてくる。
すると不思議なことが起こりました。
「リョーちゃんはいつもえらいねぇ。がんばってるねぇ」
「おばあちゃん、お菓子あげちゃうよ」
さっきまでガミガミ言っていた口から優しい言葉がスラスラと出てくる!
更には、
「おばあちゃん、腰が痛くてリョーちゃんのお手伝い出来なそうなんだよ」
「おばあちゃん、塾の準備どうやるか分からないんだよ」
と言えば子供は「うざ~」とか言いながらも笑いながらやってくれる。
さっきまでギスギスしていた母と子の関係が一気に改善しました。
たった1日、いや一瞬の奇跡かもしれないけれど、その一瞬で切り替えられる。
親子喧嘩は意地の張り合い。だから別人になる必要がある。
喧嘩した時は自分からは謝りたくないと意地を張ってしまいがち。
「プラスの声掛けをする」難しさはここにあります。
喧嘩してカーっとなっている時に優しい言葉を言うことは難しい。
だからこそ「別人」になるのが有効なのかもしれません。
怒っている「ママ」は何処かへ消えて、代わりに優しい「おばあちゃん」が突如現れたことで気持ちの切り替えが上手く出来ました。
そして自分を別人格にしたことによって冷却期間を置くことが出来ます。
別に「おばあちゃん」じゃなくて「親戚のおばさん」でもいいし、なんならドラマの世界の「女優」でもOK。とにかく一旦「イライラママ」を自分から切り離すことが大切です。
子供とうまくいっていない時は父性ではなく母性を与える
児童精神科医の佐々木正美先生が著書「続・こどもへのまなざし」で書かれていたことです。父親だから父性しかない、母親だから母性しかないということではなくて、親ならそのどちらも持っています。
父性・・・人がどう生きるべきかを伝える役割(所謂しつけ)
母性・・・条件のない愛情や安心を与える役割
佐々木先生は著書の中で母性的なものが伝わらないと父性的なものも伝わっていかないと述べています。
子供とうまくいっていない時。それがもし子供に何かしつけをしようとしていたり、教育をしようとしたりする時なら一度立ち止まって「母性」がきちんと伝わっているかどうか疑うことが大切です。
実際に今回「おばあちゃん」による甘やかしを受けた後、子供はすんなり行動しました。
「子どもへのまなざし」は長男が赤ちゃんの頃から読んでいますが今でも子供とうまくやれてないなと思ったときに手に取って読むお守りのような本です。